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ヤマハ関連のアーティストが続いてますが…(^^;
そこで今だから話せるみたいな楽曲ということで
ちょうど30年前に大問題になったあの曲を取り上げてみました。

♪パープルタウン
〜You Oughta Know By Now〜

パープルタウン
作詞:三浦徳子
作曲:八神純子・Ray Kennedy・Jack Conrad・David Foster
編曲:大村雅朗
八神純子9thシングル
1980年7月21日リリース(ディスコメイト)
オリコン週間チャート最高位:2位
オリコン年間チャート:19位(1980年)
売上:56.4万枚(オリコンデータ)

☆タイアップ☆
JAL『JALPAK「I LOVE NEWYORK」キャンペーン』CMソング
ショッピングセンター「パープルタウン」テーマソング(鳥取県倉吉市)

デビュー当初はボサノバやらラテン系に傾倒していて
サンバホイッスル吹きまくりだった八神純子が
徐々に路線変更を進めていた時期のナンバーで
彼女自身最大のヒットナンバー&絶頂期であったと言っても
過言ではない曲ですな!
しかも、今や風前の灯ともいえるJALのタイアップがあったからこその
売上も記録してますが、この一連のヒットが
ANA穴があったら入りたい!

というくらいの大騒動を引き起こしてしまいます。
それは多くの人の記憶に残っているパクリ騒動で
太平洋を跨いだ裁判沙汰にまで発展してしまい
1.原曲のYou Oughta Know By Nowをサブタイトルとして入れる。
2.作曲者名に原曲作曲者のクレジットを入れる。

この条件で和解したという曰く付きのナンバーになってしまいました。

オイラも当時はやっぱりモロパクはヤバイんじゃね?
そう思っていたりもしたのですが、今になって考えると
実はこの事件で不思議というか不可解な点が結構多いんですよ。

1.八神純子サイドがアッサリと条件を受け入れたこと。
2.さらに今日に至るまで彼女自身がパクリを明確にしてない。
3.リリースする1年程前から渡米する機会が増えていたこと。
4.ほぼ原曲と同時リリースであること。


↑を考慮すると一筋縄では解けない真相があるんじゃないかと?

そもそも元曲と言われているのが、
♪You Oughta Know By Now/Ray Kennedyという楽曲です。
Ray Kennedyというアーティストもこの事件が勃発するまでは
日本では殆ど無名に近い存在でありましたが、
1974年~1975年にKGBなるバンドで
シブイ声質を活かしたボーカリストとして活動してたそうです。
そして1980年にDavid Fosterプロデュースで
ソロアルバム「Ray Kennedy」を全米リリースしたわけでして
その中に収録されていたのが問題の♪You Oughta Know By Nowです。

で…
果たしてどれくらい似ているのか?
知ってる人は知っているのでしょうけど
とりあえず30年前の話なので温故知新というか
一応これより後に生まれた人にも知っていただくというか
復習という感じで聴き直してみますか?(^^;

♪パープルタウン〜You Oughta Know By Now〜/八神純子

※フルコーラスCD音源完全版をご希望の方はこちらから!

♪You Oughta Know By Now/Ray Kennedy


ウ~~~~ン…
冷静かつ大胆に発言させていただきますが、
パクッたといえばパクリだけど
オケのアレンジ代えたら別物だろ?

確かにイントロ~Aメロ~Bメロは酷似しているのですが、
ここで完全一致してるのはイントロのチロチロと
ブリッジのディストーションかなあ?
むしろサビままったくの別物なわけです。
そして問題のAメロ~Bメロも符割も似てるといえば似ていますが
あえてコード進行を似せていると言ったほうが残るわけでして
メロディ的には別物というのはわかると思います。
それよりも♪パープルタウンはサビ以降のギターと
コーラスの入れ方がカッコイイというか
この部分は八神純子&大村雅朗の勝利でしょうなあ。

つまり、どういうことかというと…
アレンジ段階でのパクリ
楽曲を組み立てて行く段階で
似せていった。


こういうと説明がつくと思うのですよ。
ハッキリ言ってしまえば大村センセイの責任が重いというか、
共謀共同正犯というヤツですかね?(^^;
つまり草稿段階ではまったく別物のメロディラインだったものを
八神純子+大村雅朗で似せていったという考え方です。
実際アレンジを組み立てていく段階で符割が変わるなんていうのは
よくある話ですか完全分業じゃなければどうとでもなるわけです。

ただ、これだけでは状況証拠のひとつでしかないんですよ。
そこでひとつ気になるのはリリース時期なんですよ。
ほぼ同時期という点から意図的にパクろうとしても
音源をどこでどう入手するか?
これがひとつ問題になってくるわけです。
まあ音楽業界ですからマル秘ルートもあるんでしょうけど
少なくとも楽曲制作にかかる時間を考慮すると
Ray Kennedyのがリリースされてからでは遅すぎる。
ほぼ同時進行のパクリという説明がつかなくなってしまいます。
そこで調べて浮かび上がってきたのが
当時の彼女についての状況です。

この楽曲にはJALのNYキャンペーンのタイアップが付いてましたが、
前年の1979年には彼女を起用することは決定していました。
そして彼女自身も後のインタビューで回答していますが、
取材というか曲作りという名目で何度か渡米しています。
普通ならば現地のロケハンだけでもいいと思いますが…



ここから先はオイラの妄想もしくは想像の世界です。
ですから必ずしも真実ではないと思われますが、
こういうケースも有り得るという前提でお読み下さい。

この渡米中に彼女はなんらかの形でRay Kennedyサイドと
接触していた可能性が高いんじゃないかな?ということです。
時期的にもアルバム制作中だったわけでして
何かのキッカケでデモテープを入手して
ホンの軽い気持ちで拝借させてもらうレベルで考えていたのか
それとも東洋からやってきたローカルシンガーレベルにしか
見ていなかったのか程度でよかったら使ってもいいよ的な
やりとりだったと思うのですよ。
まあ、そういう経緯があって♪You Oughta Know By Nowが
海を渡ったと考えてみるのが一番自然だと思うのですけどね。



何はともわれ大村センセイの手によって確実に似せてしまったわけで
これが最終的に命取りになってしまうのですが、
これも単にアレンジ段階のパクリではあるものの
日米の権利問題の温度差
これに尽きるような気がします。

Ray Kennedyのプロデューサーは今や日本でも名の知れた
David Fosterでありますが、この人は知る人ぞ知る
権利問題には特段神経質なくらいに五月蝿い人だそうです。
なのでクレームをつけてきた気もするのですが…(^^;

この問題に関して権利問題とても2つの側面が見えてきます。
ひとつは日米の作曲・編曲に関する定義の違い。
日本の場合は当事者のみがクレジットされるのに対して
アメリカではちょっとしたヒントやアレンジ段階での提案を
しただけでもクレジットを要求されるという点です。
(おかげで洋楽には複数クレジットの多いことw)
つまりアレンジ段階のパクリでもクレームをつけるのは
日常茶飯事なわけです。
一方で八神純子サイドでは多少身に覚えあったものの
具体的にはメロディライン4小節以下ならば盗作と認知されない。
これが日本でのガイドラインでもありますし、
メロディそのものを直接パクったわけではないので
解決策は受け入れたもののパクリという意識がないわけで
今日に至るまでそれを示唆する発言は一切ないという
説明がつくのではないでしょうか?

次に理由のひとつとしてこの楽曲がそこそこ売れちゃった。
これが火をつけた気もします。
売れた以上は権利金分配を要求するだけの理由になる。
これがRay&Davidサイドにあったと思います。
失礼ながらRay Kennedyも決して知名度的には
ローカルアーティストレベルですし、
大胆なモデルチェンジを図ろうとしたわけですし…(^^;
ちなみに♪You Oughta Know By NowのバッキングはTOTO。
いわずと知れたSteve Lukatherセンセイのギターが咽び泣いておりますw
ええ、金かかっているんですよww
正に五線譜の経済摩擦ですな!www

こう考えると一連の騒動の説明がつくと思います。
しかもこの問題は不思議と損した人がいないのも珍しいです。
David Fosterも日本国内での名をさらに広げることができましたし
Ray Kennedy自身も日本国内でシングルカットの上に
CMタイアップされたわけですから、それなりに稼げたわけです。

同時に八神純子サイドもクレジット上はパクリをした形になりましたが
本人が明確にやったという発言をしなかったことから、
イメージ的には決してダウンすることもなかったですからね。
むしろ建設的に考えるのならば大村センセイの仕業によって
David Fosterのお墨付きをもらったと考えた方がいいかも。
あのアレンジそのものは間違いなくDavidがプロデュースしたわけで
♪パープルタウン
♪You Oughta Know By Now
血をわけた兄妹

だから、タイトルなわけなんですがね。

ただ…
骨太でカッコ良さを追求した兄貴よりも
スタイリッシュかつオシャレを意識した妹の方が
世間的には可愛がられる気はしますけど(爆
関連記事
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Thoughts on スポンサーサイトこれって事実上のディビット・フォスタープロデュースによる日本人アーティスト第1号じゃないのかな?w

says...

Date:2010/02/09 01:00

以前から時々拝見させていただいておりましたが、
はじめて書込みさせていただきます。

確かに当時はパクリ問題=悪意みたいな空気があって
あまり気分のいいものではありませんでした。
しかし時が経って冷静に分析してみると
納得いく話でもあると再認識させていただきました。
言われてみればAメロBメロともコード進行は似てても
ラインは別物というのも逆に言えば
まったく違うアレンジをしていたならば
どうなっていただろうという仮説も
面白いかもしれませんね。
それでも名曲になっていたかはわかりませんけど。
ちょっと気になったので書込みさせていただきました。

says... あらあらさん いらっしゃいませ!

Date:2010/02/09 12:41

書込みありがとうございます。

まったくそのとおりというか、
たぶん当時の自分が持っていた音楽知識では
こういう解釈ができなかったと思います。
ひとつ付け加えるとするならば
八神純子が折れたというよりも
事務所のヤマハが折れたと言ったほうが
より説得力を増すのではないかとも思います。

>それでも名曲になっていたか
むずかしいですね(^^;
ただJALのタイアップはついていたので
それなりのヒットは予想できたでしょう。
80's前半までは化粧品や航空会社のキャンペーンがつけば
ヒットチャートに登場する法則性はありましたし、
世間的にもそれを受け入れる要素はありましたからね。

says...

Date:2012/01/20 01:20

八神純子さんを検索していたら、たどり着きました
いや~ 素晴らしい解説の数々! 
僕の好きな職業作家の事を、深く掘り下げておられ
文面も読みやすくて、尚且つ楽しいです

パープルタウンの作者クレジットが変更されたのは
発売後どのくらいたってからなんでしょうか?
当初は作曲:八神純子でしたよね
当時の八神さんは、そのことに関しては一切発言されて
いないのでしょうか?

おっしゃるように大村さんのアレンジが
そのまんまだったので、大騒ぎになってしまいましたが
僕も大村盤のアレンジの方が、断然カッコよく
仕上がっていると思います
だからこそ受け入れられて大ヒットしたんだと思います

ところで、八神&大村の出世作「みずいろの雨」にも
元ネタがあるのをご存知でしょうか?
・・・すでにご存じかもしれませんが

http://www.youtube.com/watch?v=c5-NshvobBY
↑二ール・セダカ「Hot & Sultry Nights」

これもアレンジが激似ですよね
完全に影響を受けていると思います

says... オリ25さん

Date:2012/01/26 21:02

いらっしゃいませ!
レス遅くなって恐縮です。

クレジットに変更があったのは確か比較的早期というか
リリースして2ヶ月以内だったような記憶があります。
夜ヒットのクレジットで変更後のがあったので
そんな時間は経過してなかったはずです。

八神サイドでなにひとつこの件に発言してないのは
ひとことで済ませるなら「大人の事情」でしょうね。
まあ、その辺で察するのも商業音楽の掟かと?w

パクリが多いというか、インスパイアというか…w
いや、メロディラインにしろアレンジ段階にしろ
最終的にオイラは料理の仕方だと思うんですよ。

そういう点で大村センセイというのは上手い!
オリジナルがあったらそこに別のスパイス加えて
料理でいうなら道場六三郎じゃないけど
和にフレンチの要素の入れ方でウワッと言わせちゃうみたいな?w
同じ大村センセイの手だと山崎ハコの♪気分を変えての
香坂みゆきカバーバージョン。
見事にブロンディしちゃってるというか
エレキアイドルPOP化はお見事w
http://www.youtube.com/watch?v=pyqOziLJOQo

オリジナルは見事なフォークロックをこうできる!
みたいな見本ですなあ
映画「汚れた英雄」のテーマ曲である
♪Riding High/ROSEMARY BUTLERもこのパターンかと?
ご要望があればこの辺も書きますよ。

♪みずいろの雨の件も当然というか知ってますw
これは渡辺真知子&船山基紀ネタでも書きましたが
当時のフォーク・ニュミュージックシーンにおいては
女性ソロアーティストの裏側に男性プロデューサーorアレンジャーの
見事なまでの裏方としての貢献があったということ。
これに尽きるかと思うのですよ。
そういう点で八神&大村ラインというのは
楽曲を売るということに対してはあらゆる研究と策を打っていた。
そういうことじゃないかってオイラは考えています。

says...

Date:2012/01/30 16:13

八神=大村 渡辺=船山 久保田=萩田
おっしゃるように、女性アーティストの陰に
名アレンジャー(プロデュース)ありですね

「コールミー」は、ボニータイラーの「ヒーロー」
とともに、インスパイアを受けた作品が
いくつも見られました
筒美先生「どうして?!」の不発から「エスカレーション」
へのリサイクルヒットが印象に残ってます

はかせさんのボニータイラーの解説ぜひ聞かせてください
楽しみにしています

says... ウ~ム…

Date:2012/02/12 23:33

>女性アーティストの陰に
>名アレンジャー(プロデュース)ありですね

以前にも渡辺真知子ネタで書きましたが、
80's女性シンガーっていう素材をどう料理するか?
オイラはシェフの腕次第だと思うのですが…

ただ個人的には萩田センセイの評価は低いんですよ。
この人「どうせ歌謡曲だから」とどこか手を抜くんですよねw
太田裕美はもうちょっとキチンと料理していれば
サウンド的な面での評価も高かったんだろうと思いますが、
本人もその点の引っかかりが久保田早紀では飛躍しすぎちゃったw
だからサウンド面で中近東色ばかり目立つ
ホントはアメリカンPOPSみたいなのも好きなんだけど

逆にこれで旨味を覚えてステップアップしたのが
大村・船山の両センセイ
例をあげようとすると枚挙に暇がないのですが、
またそのうちにというネタがあるので
気長にお待ちいただけると幸いです。

> 「コールミー」は、ボニータイラーの「ヒーロー」
> とともに、インスパイアを受けた作品が
> いくつも見られました
> 筒美先生「どうして?!」の不発から「エスカレーション」
> へのリサイクルヒットが印象に残ってます
>
> はかせさんのボニータイラーの解説ぜひ聞かせてください
> 楽しみにしています

ここで筒美御大→佐東由梨の♪どうして?!がって…
あれ?これアレンジは大村センセイですねえ(ニヤリ
♪エスカレーションも大村センセイですからww
質量保存の法則ですwww
で、話は佐東由梨に戻しますが、
彼女って歌はそこそこ上手いのに勿体無いことしたなあ
出る曲出す曲がインスパイア物件ばかりと
これじゃあ売れる以前の問題でしたなあ(^^;

♪Holding Out for a Heroも考えたら
映画のサントラでしたな
80'sハリウッドムービーのサントラで成功した手法で
サントラそのものがコンピレーションですから
これはこれでネタになりますね

ただネタのストックが多過ぎるのと
結構気分次第と暇を見つけての更新なので
こちらも首を長くして待っていただけると幸いです

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